1980

BIKO/PETER GABRIEL
/FROM PETER GABRIEL(PETER GABRIEL)
ピーターガブリエルは、もうフラワーマンはしないだろうな。このころは、自分の顔を溶かしていたし、その前は自分の顔を爪で引き裂いていた。その次は、何か猿のメイクをして、それから、ふつうの顔にもどったかと思えば、自分の顔の所にビデオカメラを設置して自分の顔を思いっきり歪ませていた。「化粧をすればするほど、人間の本性が表にでるという話を聞いたことがある。彼は何の業を抱えていたのだろうか?
 ビコは、自分に南アフリカのことを知らせてくれた曲。この曲がなければ、ネルソンマンデラも、殺されたスティーブ ビコも知らなかった。アパルトヘイトのために死んでいった人へのレクイエムなので、きわめてシンプルな歌詞、そして、シンプルなリズム、そして、自分の思いを懸命に伝えようと何とか立っているガブリエル。シンプルな歌詞で、ここまで人に伝えることができることができるんだ。曲自体も感動を呼ぶのだが、この曲のコンセプト、というよりガブリエルの問題への向き合い方に感動を覚える。
 変なはなしだが、WE WILL ROCK YOUのドラムと混乱することもある。
(2000年12月17日)

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